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Sin.co   The Name of the bar is;

アイカ -3-
ロックグラス.gif

 アイカに助けられて部屋に帰り、シャワーでめいっぱい身体中を、あのタクシー運転手に突っ込まれたところまで丁寧に、いい匂いのボディソープでくまなく綺麗に洗った。この匂いに包まれていると小雪にハグされている気分になる。
 明け方だったけどカップ麺を食べて、それからソファにごろっと横になる。テレビをつけても早朝の爽やかそうな番組ばかりで逆に気が滅入る。
 あたしはそのまま眠ってしまっていた。

 窓からの日差しが眩しくて──そして暑くて起き上がると、キッチンに人の気配がする。
「小雪ちゃん」


 どうして?
 帰る時に電話するって言ってたじゃん?
 ああそうか、電話くれてもあたし、マサルの店にいたのかも。

 多分、本当に今帰ってきたばかりなのだろう。まだジャケットも脱がず、水を飲もうとしていた。いつもはこんな時、小雪の背中に抱き着いて甘えるのに、今日は出来なかった。
「──おかえり、早かったね」
 振り返った小雪は、真っ青な疲れ切った顔をしていた。その顔のまま、無理やり作ったみたいな笑みを浮かべた。
 口が、あたしの名前を呼ぶ形に動いた。けど、声はしなかった。
 ふらふらとキッチンを出た小雪はさっきまであたしが寝ていたソファに深く沈み、目を閉じている。


「ねえ、小雪ちゃん……」
「ごめん、少しだけひとりにしておいて」


 いつもなら──
 黙って小雪の言うことに従っただろう。
  でもあたしは構わず小雪の隣に座った。そして、いつも小雪があたしにしてくれているように抱き寄せて、頭を撫でてあげた。

 本当はね、あたしがいつもみたいに小雪にこうやってよしよしして欲しい。
 つい数時間前にあった出来事を正直に報告は出来ないけど、ただそうしてもらいたい。
 あんたは葵、アイカじゃないよって。
 あたしは小雪に助けられてからずっと守ってもらってきた。守られるばっかの弱くて何も出来ない子。


 だけど。

 小雪はそのままあたしの腕の中で黙って小さく震えている。
 パリで何があったの。
 あの『ユキ』って人に会えたの。会ってどうしたの。
 教えて欲しいのに、どれも口に出して尋ねることは出来なかった。
 尋ねるかわりに、あたしは小雪の身体を撫でながら、あの歌を歌った。


 アイカに戻るのは嫌でしょうがないのに、つらい時はアイカに頼ってしまう。

 アイカ、もう一度助けて。
 あたしをもっと強くして。小雪ちゃんを守れるくらい強く。

 小雪の眼鏡をそっと外してテーブルの上に置く。眼鏡の下の眼は真っ赤で濡れていた。そこへ唇を押し当てると、溢れた涙を舐めとるみたいに顔中にキスをする。それからもう一度、ぎゅっと力をこめて抱きしめた。


「小雪ちゃん、大好きだよ。あたし何にもできないけど、ひとりで泣かないで」


 やっとのことでそれだけ言うと、自分からは身動きひとつしていなかった小雪はそこで初めて自分の腕をあたしの身体に回して、抱きしめ返した。
 押し殺したみたいな小雪の声が、時々しゃくりあげるみたいに聴こえる。


 あたしはそれを聴きながら、また、歌った。

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 小雪は泣き止むと何も言わずにシャワーを浴び、あたしと同じボディソープの匂いをさせながら新しい服に着替えるともういつも通りの顔に戻って、少し照れくさそうにごめん、とだけ言った。


「お昼は食べたの?今からなら早めだけど晩御飯にする?」
 冷蔵庫を覗き込み、ああ、買い物した方がいいかも、などと独り言を言っている。
「じゃあ外に何か食べに行こうよ。るっちの店にも行く?」
 普段通りってどうやって喋ってたんだっけ……と思いながらあたしも出来るだけ明るい声を出す。でもその一言でまた一瞬小雪の表情が曇るのをあたしは見逃さなかった。
「──今日は外に出るのはやめよう。疲れたから」
「そうだね……ごめん」
「たまにはお寿司の出前でもとろうか。飲みたいし付き合いなさい」
「お寿司、やった!いい子でお留守番してたから特上にして!」
 ことさらはしゃいでしまって、これではあたしが気を使っているのが小雪にはバレバレだろうな。でもちょっと無理にでもはしゃがないとあたしが暗くなってしまう。そういうとこはまだ修業が足りない。

 結局、小雪は何をしにパリに行ったのか。『ユキ』とは誰なのか。一体パリで何があったのか。話してくれることはなかった。
 それはエイクにもマサルにも訊いてはいけないことの気がする。
 きっと小雪は自分からは話してくれないだろう。
 いつか、あたしはあの時何があったの、と尋ねることが出来る日が来るんだろうか。

 初めて食べるみたいな特上のお寿司にがつがつ手を伸ばしているあたしを、小雪は優しい目でじっと見つめていた。あたしの3分の1くらいのペースでお寿司を口に運び、冷やした日本酒をちびりちびりと口に運んでいる。
 あたしはここに来てからほとんどお酒を飲んでいなかった。薬を抜くのが最優先だったから、うかつに酔っぱらうのは危ないと思われていたし自分でも思っていたから。ただ、マサルの店に通うようになってからは薄いお酒くらいは解禁していた。


「あたしも飲んでいい?」
 そう言って小雪の隣に座り、猫が身体を摺り寄せるみたいにして甘える。日本酒はあまり得意じゃないと思っていたけど、お寿司と一緒に飲んでいたらすごく美味しく感じた。解禁していた"ほとんど水"みたいな薄い水割りとは違って、久しぶりのちゃんとしたお酒で身体がほかほかする。暑くなってきて、キャミソールの上から羽織っていた薄いパーカーを脱いだ。その時あたしは自分の身体に何が残っているのか気づいていなかったんだ。

 それまでもしかしたら無理してでも優しい顔をしていた小雪の顔が強張ったのが見えた。
「なにかあったの」

 なにかあったのは確かだけど、どうして急にバレたんだろう?

 あたしははっとしてパーカーに隠れていた自分の二の腕とか、胸元とか、に視線を巡らせる。強く押さえつけられた腕。バカみたいにちゅうちゅう吸い付かれていくつも小さく内出血を起こしている胸元。鏡で見ていないけどもしかしたら首のまわりにもいっぱいあるかもしれない。
「葵?」
「なにもないよ」
 慌ててもう一度パーカーを羽織ろうとするあたしの手を小雪は押しとどめて、もう片方の手であたしのキャミソールの裾を持ち──「ちょっとごめん」とだけ言って捲りあげた。帰ってシャワーを浴びたあと、ブラも付けずにそのままキャミソールだけ着ていたあたしの乳房に、あの内出血の痕ともう少し範囲の広い──あの運転手が力任せに揉んだ手の痕が残されている。
 それに自分で気づいて慌ててひったくるようにキャミソールの裾を下ろした。


「あ、あたしだってもう新しい彼氏くらい作るもん。ちょっと愛が強すぎるんじゃないかな」


 咄嗟にそう言って誤魔化そうとしたけど、それと一緒に蛇口を捻ったみたいに急に涙が溢れてきた。少し酔ったせいか、制御がきかなくて涙が止まらない。
 小雪はとにかく黙ってあたしを抱きしめて、頭を撫でてくれている。

「言いたくなければ言わなくていい。けどあんたも一人で泣いちゃだめよ」

 涙が止まってから、あたしは少しずつ今朝方あったことを話した。
 黙ってるつもりだったけど、"なにか"があったことがバレてしまった以上、黙っていたらかえって心配をかけてしまう。


 小雪は、いつものように──さっきあたしが小雪にしてあげたように抱きしめて肩や背中を撫でてくれている。聞き逃しそうな小さな掠れた声が聴こえた。
「ごめん」
「なんで小雪ちゃんが謝るの」
「怖かったよね。私、自分のことばかりで、あんたをひとりにしてしまった。ごめん」

 聴いたことないみたいな弱々しい小雪の声。

 あたしはすうっと息を吸い込んで、またあの歌を歌う。少し歌うと小雪の胸から離れて口を閉じたまま口角をぐっと上げた。


「ひとりじゃないよ。アイカが助けてくれる」


 怪訝な顔になる小雪の顔を真っすぐ見つめる。
「あたしね」

 アイカは可哀想で馬鹿な女の子だと思ってた。
 けど、違う。アイカが葵を守ってくれてたんだ。
 あんな目に遭い続けてきた何年もの間、アイカがそれを全部引き受けてくれることで葵は生き延びて来られたの。
 あの運転手に組み敷かれて抵抗できなくなって、葵なら耐えられなかった。
 アイカがそれを引き受けて、そしてやり返してくれた。

「アイカはあの催眠術を使ってあの運転手を殺した」

 話しているうちになんだか頭がすっきり晴れていく気がした。
「ごめんね小雪ちゃん。せっかくまともな人間にしようとしてくれてたのに、あたしやっぱり無理みたい」

 アイツとアイツの女を殺した時も。
 あの運転手があたしの催眠術通りブレーキとアクセルを間違えて車を鉄骨に激突させた時も。
 あたし、すごくスッキリした。気持ち良くって、やったーってばんざいしたくなった。
 シャブなんて関係なかったんだよ。
 アイカは人を殺してスッキリして少しも悪いともなんとも思わない、気狂いなんだ。


 でも、アイカはそうやって葵を守ってきたの。

 小雪はじっとあたしの両手を握ってくれている。力がこもって痛いくらいに。
 もしかしたら小雪はアイカみたいな子の存在を許してくれないかもしれない。
 もしかしたらアイカのせいであたしは小雪に見捨てられてしまうかもしれない。
 でも、不思議とアイカがいたらそれも耐えられるような気がした。

 そういえば前にテレビの世界の驚きの事件みたいな番組を見ていた時、『多重人格』という犯罪者の話があった。なんとなく見てたけど、アイカはあれに近いのかもしれない。
 ただ、完全に別の人格に切り替わっている感覚はないからそうは呼べないのかもしれない。アイカも葵の一部だって、あたしはちゃんとわかっている。

「──その道でしか生きてけない人間がやるもんだ、か……」

 基本的には表情が乏しい小雪が、唇を噛んで痛そうな顔をしてぽつりと零す。意味がよくわからなくて首を傾げて顔を覗き込むと小雪は手を離してあたしの両頬を包むように撫でた。


「わかった。少し考えさせて。アイカの居場所を私なら作ってあげられる」
「え?」
「本当はアイカが必要ないくらい幸せな子にしてあげるのが私のやるべきことなんだろうけど、葵はアイカを捨てたくはないんでしょう」

 ここに来て最初のうちは、アイカだった自分のことなんか全部忘れてしまいたかった。辛いことも怖いことも苦しいことも無かったことみたいに忘れてしまえるならそうしたかった。
 でもアイカを捨ててしまったら葵はきっともうどんな小さな悲しみや苦しみにも耐えられない。
 小雪の言葉にあたしはきっぱりと、迷いなく頷いた。


 アイカだった時のことはどうしたってもう忘れることは出来ない。だから、葵はアイカと生きてく。

「私の作ってあげられるアイカの居場所、仕事は、危険で苦しいのが大半だと思う。それでもいいの?」


 あたしの覚悟を確かめるみたいに、小雪は怖い顔をして、でも頬を包んだ掌はやわらかくて優しい。
「それって小雪ちゃんの仕事の役に立つことでもあるんでしょ?だったら全然平気だよ。アイカが引き受けてくれてきたことより辛いことなんてもう無い」


 あたしは、葵は、アイカは、にっこり笑って、小雪にぎゅうっと抱きついた。


 不安がゼロになったわけじゃないけど。
 小雪ちゃんに捨てられるんじゃないかとかアイカを支配してた連中に捕まるんじゃないかとか怯えて小雪ちゃんの陰に隠れて生きるのはもうやめよう。
 アイカはもっと強くなるし、葵を絶対見捨てない。

 だからもう怖くなんかない。

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「葵ちゃん、すっごい久しぶりじゃない?でも全然変わってないね」

 るっち──マサルも全然変わったように見えない。モデルみたいにすらっとしたスタイルはそのままだし、顔も全然老けてない。優しいお兄ちゃんの笑顔で、ジンライムを作ってくれた。

 あの日の電話の『ユキ』という人。
 それがこの店の先代のマスターで。
 小雪が若いころからずっとサポートしていた伝説の殺し屋で。
 あの日パリに到着した小雪を待っていたのは彼の頭の中に残った銃弾だけだった──ということを、
 小雪から教えてもらったのはあたしが独立した頃だ。

 あたしは、アイカは、殺しや色んな工作を請け負う"歌姫"と呼ばれるようになっていた。
 小学校すらまともに通っていなかったあたしは頭がパンクするかと思うくらい、中でも毒物や爆発物について特に勉強したし、武器の使い方も丸腰の時の戦い方も毎日フラフラになるくらい頑張って身に付けて、あたしは"歌姫"になったのだ。

 せっかく小雪が作ってくれたアイカの居場所なんだからそこに居続けたいという一心で。
 そのくらい必死になってる間にいつのまにかもう薬のことを考えることも無くなっていた。

 小雪に紹介されたわけではなかったけど、あたしが澤康平の仕事をしていたことも、康平を裏切ったことも、小雪は知っているのかもしれない。
 ちょうどあの頃小雪は拠点を中国に移していて、小雪から仕事が回ってくることも無くなってた。代わりにあたしに仕事を回してくれていたのは梟──エイクは"梟"と言う名のエージェントだった──なんだけど、ひょんなことで康平の仕事の割合が増えていたのは確かだ。
 ただ、康平はアイカが大嫌いなタイプの男だった。
 性欲のぎとぎとしたオヤジはほんと鬱陶しい。何かというとあたしを抱きたがった。アイカのテクで適当に喜ばせておけばどんどん仕事をくれるからちょっと付き合ってあげてただけ。

 その康平が小雪ともこの店とも『ユキ』ともまあまあ縁が深くて、あの日パリで小雪に『ユキ』の最期を伝えた人だったと知ったのは実はごく最近のことだ。
 康平を裏切った結果蜂の巣にされて死んだことに関しては何の罪悪感もなかったけど、それを聴いた時ほんの少しだけ悪い事をしたかも、と思った。あたしの罪悪感は今も、殆ど小雪に対してしか発動しない。

 康平の仕事をしている中であたしは憂也とも再会する羽目になった。
 憂也はアイカの裏ビデオは見てなかったみたい。結局父はとうとう首を括ったらしいんだけど、その後ヤクザに拾われた憂也はアイカのような目に遭うこともなくあたしの知ってる頃の何倍も明るいいい顔をしてた。
 心の中で葵は良かったねと思ったけど、アイカはあたしと同じ目に遭えばよかったのに、ずるい、とムカついていた。
 大人になった憂也と寝たらどんな感じなんだろうってちょっとは思ったけど、憂也しか知らなかった頃の葵とは違う。数え切れない男どもに踏みつけにされてきた身体を見せたくなくて葵は憂也を誘いはしなかった。
 あたしが小雪に助けられて小雪のことが大好きになったみたいに、憂也はあの嵯院椎多という男に助けられて彼のことを大好きでいるのかもしれない。彼は憂也のことをそれなりに大事に扱ってくれてるみたいだったし。

 今日は梟が回してきた仕事。
 ある病院の薬局に忍び込んで、高血圧の院長のために用意された薬を別のものに入れ替えること。本来降圧剤が処方されているのを昇圧剤に、ついでにその成分に隠れて特定されづらい毒物も混入した。即効性はないけどこれを飲み始めてから数日のうちには効果が出てきてどこかの時点で院長は倒れる筈だった。
 それが謝罪会見の生中継中という最高のタイミングで成果を確認することが出来てあたしは少しテンションが上がっている。あのおじいさんが倒れる場面が見られたのが痛快で、その上暫くしたらご親切に速報テロップでその死亡を報告までしてくれて、あたしはご機嫌だ。


 久しぶりにマサルの店のカウンターに座っていると、あの頃から今までの色んなことが入れ替わり立ち替わり頭に浮かんできてなんだか懐かしい気分に満たされる。


「葵ちゃんあの頃に比べたらすごく表情が明るくなったよね。いきいきしてる」
「そお?」


 アイカはずっと葵を守ってくれている。
 だから、アイカがどんな汚い仕事をしても、そのためにあんなに嫌だった自分の身体を使うことがあっても、葵はこうして笑っていられる。


「あの頃みたいに他人にいちいち怯えなくなったからだよ。あたし強いんだから。今ならるっちをあたしが守ってあげる」
 にっこり笑ってそう返すとマサルも笑っている。


 そうして2杯目のジンライムを頼んだ時、入口の古い木の扉が開いた。
 入ってきたのはあたしのよく知っている、
 黒のパンツスーツで黒髪をきりっと結い上げて眼鏡をかけたスタイルのいい姿。
「小雪ちゃん、いらっしゃい。久しぶり」
「マサルも元気そうね」
「お待ちかねだよ」


 マサルが顎をしゃくってあたしを示す前には立ち上がって、小雪に抱きついていた。

「梟から成功報酬を預かってきた」
「もう、そんなの後回しでいいよお」
 小雪の暖かくて柔らかい指があたしの髪を撫でて、小さな笑い声が耳に届く。
「元気そうね、葵。アイカもお疲れさま」
「小雪ちゃんも」

 ああ、小雪ちゃんの匂いだ。
 あのボディソープの匂い。ずっと同じのを使ってるのかな。
 あたしもあれを取り寄せてずっと使ってるんだよ。
 部屋に一人になっても、あれで身体を洗ったら小雪ちゃんにハグしてもらってる気分になるから。

 小雪から独立して、独り暮らしもして、仕事も自分でエージェントと交渉して、お金もいっぱい稼いだ。
 あたしはもう小雪に依存はしていない。
 依存じゃない。ただ、好きなの。

「小雪ちゃん、大好き」

 同じボディソープの匂いをさせながらカウンターの隣同士に座って、あたしは──
 葵とアイカは、小雪と乾杯して2杯めのジンライムを一息に呷った。

​-the end-

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*note*

ユキからの電話。これはシゲさんが英二に撃たれる少し前に小雪ちゃんの声を最期に聴きたいなと思ってかけたものだったわけです。

この時にはまだマサルのもとにはシゲさんからの手紙は届いてなくて、この数日後に手紙を受け取ってマサルが電話した時にはもう康平が全部後始末してしまったあとだったという時系列です。

あと、「梟」の章で院長の薬を取り換えたの歌姫の仕事だったんですね~。

​葵と憂也が実は…というのはこれ書いてる間になんとなく思いついたものです。それでも大人になってから再会しても恋愛感情にはならなかったんですねお互いに。

あと結局書かなかったけど、小雪ちゃんと葵、なんだかんだ色々とやっちゃってます(一度書いたけど消したw)

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