Sin.co -Re:The Ultimate Sin- main tales
雪 夜
「おい見ろよ、雪だ」
一朗のはずんだ声。孝治はつられて上を見た。
「もうすぐ春だというのに寒いと思ったらこれだよ」
寒そうに肩を竦め、首を縮めながらも一朗は楽しそうだ。雪だ花だというといつも子供のように無邪気になる。
孝治は小さく笑うと自分の首に巻かれていた襟巻きを外し、一朗の首にかけてやる。一朗は少しきょとんとした顔をして笑った。
「──雪はこれで見納めかもしれないなあ」
独り言のように呟いた声が雪の中に吸い込まれていく。
「来年の冬にはまた見れる」
孝治の声に振り返り、一朗はにっこりと笑った。
「おかえりなさいませ。寒かったでしょう?あらふたりとも雪で真っ白になってますよ」
「あしたの朝は積もるかもしれないぞ。そうしたら七哉と雪合戦でもするか」
雪を払いながら一朗は首にかけた襟巻きを孝治に投げ返した。千代が外套を受け取りながら苦笑している。
「だめですよ。七哉さんは風邪をひいてるんですから。……お酒召し上がります?」
「なんだ、酒なんかあるのか?どこに隠してたんだ」
「ほんの少しだけですよ」
一通り雪を払うと一朗は下駄を脱ぎ、孝治にも上がるよう促した。
今は酒も食べ物もろくなものがない。けれど冷えた身体を温める程度のものはなんとかなる。足早に上がりこむと一朗は火鉢に抱きついた。それを見て孝治は小さく吹き出している。
「……千代さん、元気になってよかったな」
「ん?……ああ。七哉を預かって気が紛れたようだ。皮肉なもんだよ、あんなじいさんに子供が出来たのにな」
一朗の妻の千代は、3度妊娠したが3度とも死産だった。一時ノイローゼのようになっていたが、一朗の末の弟──腹違いだが──が生まれ、その母親が出産後すぐに亡くなってしまったことから今は一朗と千代が預かって育てている。
「……千代があのままだったら安心して出征もできないとこだった」
「一朗」
孝治が一朗の言葉を遮る。襖の向こうに料理と酒を携えた千代が立っていた。顔色が変わっている。
「千代さん、まだ赤紙が来たわけじゃ──」
「いや」
一朗は立ち上がり千代から料理と酒を受け取ると、そこへ座らせた。
「来るのは時間の問題だ。今から心の準備をしておけ」
「あなた──」
「孝治」
気丈に涙を堪えている妻から一朗は孝治に視線を移した。不思議な程柔らかく微笑んでいる。
「その時がきたら──千代と七哉のことを頼む」
孝治はひどく顔を歪めた。普段から少し怒ったように見える顔が尚更厳つく見える。
「そんなことを頼まれても俺は困る」
一朗は溜息をつき、もう一度笑った。
「そんなことを言わずに頼むよ」
孝治は答えることができずにいる。そこへ、襖を開け小さな子供が目をこすって入ってきた。
「あら、七哉さん。だめですよ、またお熱があがりますからね。さ、お布団にもどりましょうね」
零れそうな涙を堪えて鼻を赤くしたまま千代は微笑み、幼い七哉を抱き上げてぺこりと頭を下げた。
その背中を見送り、孝治はふう、と息をついた。暖をとるものは火鉢のみのこの部屋では、その息すら白く曇る。
「なんでわざわざ千代さんの前であんなことを言うんだ。可哀想だろう」
「あれは俺の本心だよ。おまえに頼めたらあとのことは安心なんだ。それに」
少ししかない酒を大切そうに舐める。
「……千代はもともとおまえに惚れてたんだよ。おまえだって本当は──だからそうなるのが一番いい」
「一朗、違う──」
火鉢で炭がぱちんと小さく弾けた。
一朗の父親はやくざの親分で、長男の一朗はその後継ぎにあたる。孝治はその組に属しているつまりは子分なのだが、一朗は二つ年上の孝治を兄や親友のように思って育ってきた。
どちらかといえば気持ちが優しく、博打や喧嘩よりも花や雪を愛する一朗は自分でもどうにもやくざの後を継ぐというのは自分向きではないな、と思っていた。弟の幸四郎の方が気性としては向いていると思うのだが今は学生野球に夢中になっていて兄の代わりに父の後を継ぐなどと欠片も考えていない。
まだ女学生だった千代が花嫁修業だとかで一朗の継母──七哉の実母にあたる──のもとへ通っていた頃、一朗と孝治は二人であの女の子は可愛いなあなどとしきりに評していたものだった。遠巻きに会釈するくらいの接触しかなかったのだが、一朗は千代が孝治に気がある、孝治もまんざらではないだろうと思っていた。しかし蓋を開けてみれば何の事はない、花嫁修業というのはつまり一朗の嫁にするための伏線だったのだ。
「大事な人には幸せになってもらいたいんだよ」
自分に言い聞かせるように呟き、一朗は火鉢の縁に置かれた孝治の手に自分の手を重ねた。
冷たい。
ずっと火鉢にあたらせていた筈の一朗の手はまだ凍りそうに冷たかった。
「……俺がおまえとかわってやりたい」
ぼそり、と孝治が洩らす。
「おまえの替わりに俺が出征して、おまえが内地に残っていられれば何もかもうまくいくのに」
あはは、と一朗は笑った。
「おまえの足が無事なら二人とも徴兵されるだろう?それはもっと困るよ」
孝治は若い頃の出入りのときに負った怪我が元で足を少し引きずっている。その為、徴兵されることは無い。孝治の気性から言って自分は内地で安穏と暮らしながら、人を殴ることもできない一朗が銃を担いで敵兵を殺さねばならなくなるだろうことを気に病んでいるのだろう。
「……いや、おまえと戦地に赴くならそれも悪くはなかったかもしれないな」
笑えない冗談だ。けれど、孝治は少し笑った。
「もしそうなら、おまえがちゃんと生きて内地に戻れるように俺が弾除けになってやるのに」
「ばか言うな」
笑いながら、一朗は少し──目が潤んでいるようだった。
寒さが和らぎ始めた頃、一朗は千代と七哉を千代の田舎へ疎開させた。
もうじき、一朗の好きな桜の季節がやってくる。
庭の桜の木にまだ固い蕾がつき始めているのを発見し、一朗は嬉しそうに笑った。
「今年はいい花が咲くぞ。咲いたら写真を撮って送ってくれ」
孝治は返事ができないでいた。
「若、孝治。オヤジがお呼びですよ」
縁側から年配の男が声をかける。それに一朗は笑って答え、縁側に上がった。孝治がそれに続く。
障子を開けると其処にはよそいきの上等な着物を身につけぴしりと居住まいをただした父が威厳たっぷりに座っていた。
一朗がそれに向かい合って座り、孝治が少し下がった場所に座す。
「──赤紙が来たそうだな」
「はい、今朝参りました」
普段と変わらず優しく微笑みながら一朗は答えた。後ろに控えた孝治の方がよほど死地に赴くような顔をしている。
「……これを持って行け」
袱紗に包まれたものがのせられた三方を、父は静かに一朗の前に滑らせる。
丁寧にそれを開くと、ごく小さな銃が一つ。細かな装飾が施され、大切に磨かれているのか新品のように輝いている。
「これは?」
「わしが若い頃、戦争に行ったときだ。あるお方から守りにせよと賜ったものでな。大事に懐に入れていたらわしの隊は殆ど全滅だったがわしは足をやられただけで生きて帰ってくることができた。まあ、縁起物だ。それをおまえも懐に入れてゆけ」
「そんな大事なものをいただくわけにはいきませんよ、おとうさん」
父は困ったように笑った。
「まあ、そういうな。出征の時にはわしもおまえにお国の為に死んで来い、二度と帰ってくるなと言わねばならん。しかし、非国民と言われようがおまえには生きて帰って欲しいからな。そのまじないのようなものだ」
気が優しく争いごとの嫌いな長男を、組を継ぐ者として軟弱者と謗ったり事あるごとに厳しく叱っていた厳格な父。しかし、今は息子の無事を案じる一人の父親の顔でしかない。
「ありがとうございます。……お預かりします」
一朗は大切そうに銃を再び袱紗に包みなおすとそれを自分の脇へと置いた。
「──孝治」
下座で涙を堪えていた孝治は突然名を呼ばれ、弾かれるように顔を上げる。
「一朗のたっての希望でな。おまえはしばらく千代の郷へ行って千代と七哉の面倒を見てやってくれ」
「オヤジさん、それは──」
「頼むよ、孝治」
振り返った一朗はやはり笑っていた。
──まるでもう、帰ってこない気でいるようだ。
いや、と孝治は自分の中でそれを懸命に消化しようと試みる。
一朗が帰ってくるまでの間だ。
戦場で疲れて帰ってくる一朗を、千代と七哉が笑顔で迎えてやることができるように。
そんなに長い期間ではない筈だ。その間、千代と七哉を守ってやる。それだけなのだ。
「──承知しました」
まるで苦渋の決断を迫られた時のように、孝治は苦しげに声を絞り出した。
汽車で数時間の田舎へ行ってしまった千代を、わざわざ呼び戻すことを一朗はしなかった。
薄暗い電灯の下で、軍服をきちんと畳み直す。
その手の動きを孝治はじっと凝視めていた。
「……おまえは見送らなくていいよ」
小さな声で呟く。
孝治は最初から見送るつもりはなかった。戦場に向かう一朗を、万歳で送るなどとても無理だ。
もうすぐ春とはいえ、まだまだ寒い。
火鉢を挟んだ向こうの一朗の顔が、ひどく遠く感じられた。
いっそのこと。
腕か足の一本でも切り落としてやろうかと思う。いや、指の一本でもいい。
そうすれば、一朗は戦場に行かずに済む。
命を落とすことを思えば安い代償ではないか。それに──
自分は刀で人を斬ったこともある。頭に血が上れば手がつけられないと周りにも評されている暴れ者だ。もし自分が徴兵されたなら向かう敵を皆殺しにしてやると意気揚揚と出征していったのかもしれない。けれど──
一朗が敵兵を殺すところなど想像もしたくない。
孝治は、何度も台所の方へ目を移した。ドスなどなくていい、包丁一本あれば事が足りるのだ。
「どうした、なんだか落ち着きがないな」
──微笑んでいる。
何故、こんな時にまで笑っていられるのだろう。
思い出す場面の一朗はいつも笑っていた。組長ではないが軟弱者と頭に来たこともある。けれど、今はそうは思わない。
本当は、一朗は自分などよりもずっとずっと強いのだ。
いたたまれなくなった。
「──帰る」
乱暴に立ち上がると孝治は一朗から目を逸らし、玄関へ向かった。
「孝治」
少し慌てたように一朗がその背中を追う。
「……桜の写真を頼むよ」
「知るか」
何と言っていいものかわからず、怒っているように答えた。そのまま下駄を履き、玄関を出ようとして──
ふと、首に巻いた襟巻きをくるりと外しそれを投げるように一朗の首に掛けた。
「やるよ」
「……ありがとう」
一朗はにっこりと微笑むとそれを自分の首に巻きつけた。
おそらく一朗の戦場は南方だろう。襟巻きなど必要ないのに──と、孝治が気付いたのは一朗が出征した後のことだった。
稲刈り跡に初霜が降りた。
千代の祖母の農家に共に身を寄せているとはいえ、孝治はあらぬ噂をおそれてどんなに勧められても物置小屋で起居していた。
やくざ者だというので最初は警戒されていたものの、農家の仕事も進んで手伝い刈り入れが終わる頃にはすっかり家や村の者とも打ち解けている。
「孝治さん、ちょっとよろしいかしら」
母屋で風呂を使わせてもらい、いつものように物置へ戻ろうとした孝治を珍しく千代が呼び止めた。
「お話と……見て頂きたいものがありますの。来て頂けます?」
首を傾げ、怪訝そうに孝治はそのあとに続く。
部屋の襖をきちんと閉じると、千代は孝治に座るよう促し自分もその前に背筋をぴんと伸ばして座った。
「……これを」
千代が孝治の前に差し出したのは、ひとつの風呂敷包みだった。
「ご覧になって」
直感的に、見てはいけない気がした。
逡巡する孝治の様子に、千代は自ら手を伸ばし風呂敷の結び目を解いた。丁寧にそれを広げる。
そこに包まれていたのは、一着の軍服だった。
穴が空き、焼け焦げ、黒い染みが大きく広がっている。
目の前がぐるりと回転したような錯覚に囚われる。
「……ごめんなさい、黙っていて。もうとうに、電報が来ていたのです。一朗さんは戦死した、と」
「───」
「でも、わたしはどうしても信じられなかったんです。そんな紙切れひとつで、一朗さんが亡くなっただなんて信じられなくて……だから、孝治さんにはお話できませんでした」
真直ぐに、千代は孝治の目を見ている。懸命に無表情を作ろうとしているかのようなその瞳から涙の粒だけがぽろり、と落ちた。
「けれど、今日……これが届いてしまいました。これが一朗さんの軍服、わたしの送った千人針、……この襟巻きはあなたのものですわね。それから……」
「もういい」
孝治はその遺品たちを正視することができず俯き、目を閉じて頭を強く振った。
「いいえ、ご覧になって。これは、……お舅さまのお守りの銃」
よく没収されずに持っていられたものだ。しかも、きちんとここへ戻ってきたということがまるで奇跡のように思える。汚れ、煤けていたがそれはあの日孝治も見たあの飾り銃だった。
「この中に──」
千代は銃を少し持ち上げるとその下に小さく畳んだくしゃくしゃの紙を拾い上げ、広げて見せた。
「この手紙が隠してありました。2通あります。お読みになって」
孝治はそれでも、首を横に振った。
「ひとつはわたし宛です。──千代へ、暖かい家庭をくれてありがとう。私のことは忘れ孝治と幸せになってくれることを望みます」
読み上げながら、千代の声は涙声になった。それでも、気丈にきっぱりした口調で読み上げてゆく。
「もうひとつは、……あなた宛です、孝治さん。ご自分でお読みになって」
そう言って千代はくしゃくしゃの変色した紙を1枚、無理やり孝治の手に握らせた。
これは、一朗の遺書だ。
そんなもの、読みたくない。
けれど、千代に何度も促され孝治は漸くそれを開いた。
──孝治君
──襟巻きをありがとう
──とても暖かく、まるで君にいだかれている心地がしました
──もし、ひとつだけ願いが叶うならば
──もう一度、君と雪が見たい
涙が溢れてきた。
この体のどこにそれほどの水があったのかと思うほど、涙が止まらなくなった。
千代が、涙声のまま少し微笑んだ。
「まるで恋文でしょう?……これを読んでわたし、あなたに嫉妬してしまいましたわ」
何も答えることができない。
「一朗さんは、ずっと勘違いをしたまま逝ってしまったのですね。わたしが孝治さんを、孝治さんはわたしを愛しているのだと最後まで思っていたようです」
くす、と千代は笑った。目を上げてその顔を見ると、目を鼻を真っ赤に泣き腫らしながら微笑んでいる。
「自分が愛されているとも知らないで──わたしも、孝治さんあなたも。一朗さんを一番愛していたのに」
ああ、と孝治は思った。
そうか──
俺は、一朗を愛していたのだ。
そんなことに今頃気付いたところでどうなるというのだろう。
もう俺にはおまえを思って泣くことしかできないじゃないか。
ふと気付くと、千代の手が優しく孝治の手を撫でさすっていた。
「……孝治さん、一朗さんの喪が明けたら……わたしを貰っていただけますか」
顔を上げた。
「あなたがどうしてもお嫌なら仕方ありませんけれど、わたしはそれが一朗さんの望みだったのならそうしたいと思います」
涙でぐしょぐしょになった厳つい顔を、ぽかんとさせて孝治は千代の顔を凝視した。
「わたし、一朗さんを忘れることなどできないし忘れたくないんです。あなたとならそれができると思います」
女というやつは、どうしてこんなに強いのだろう。
死産続きでノイローゼ気味になっていた女と同一人物とはとても思えない。
両手を床についたまま困ったように凝視めつづける孝治の肩を、背中を。
千代は子供にそうするようにそっと撫で、微笑んだ。
「宇佐、見ろよ!雪だぞ」
障子の向こうに身を乗り出し、七哉は空を仰いだ。
「……ああ、そうですねえ」
微笑が洩れる。
戦争が終わり、七哉も生意気な口を利くようになった。
一朗や七哉の父親は他界し、先だって四十九日の法要をしたばかりだ。
「七哉さん、渡すものがあるんですよ」
「ん?」
畳に寝そべった状態で外を眺めていた七哉に、畳を軽く叩いて座るように促し孝治はひとつの包みを差し出した。
「何だこれ」
「オヤジの形見です。いろいろ事情があって私が預かってたんですがね。本来あんたが持つぺきものだ。大切にしてくださいよ」
「……ピストル?」
「飾り銃ですよ。オヤジが昔、なんでも偉いお方から頂いたものだそうです」
へえ、と興味深げに七哉はそれを手に持ってくまなく観察している。
孝治と千代にとっては、それは一朗の形見だ。
一朗の父親は自分の渡した守りの銃の効果が無かったことが気に入らなかったのか、返そうと思っても受け取らなかった。仕方なく、いずれ七哉に渡そうと孝治が預かっていたのだ。
けれど、孝治は敢えて七哉に一朗にまつわるこの銃の話はせずにおこうと思っている。
いつか──自分がもっと年をとり、胸の痛みを感じることなく一朗のことを語れるようになったら、その時に語ってきかせよう。
「二人とも、お茶になさいます?あら七哉さん。いいものを頂いたのね」
「あ、千代。うん、今もらったんだ。綺麗だろ?」
七哉は得意げに千代の目の前にそれをかざしてみせた。
千代はまあほんとうに、よかったわねと微笑んでいる。
「さ、寒いですからそこを閉めて。美味しいお茶菓子を頂いたの。お茶にしましょう」
「ん……」
七哉は雪を見ながら名残惜しそうに障子を閉めた。
もうあれから何年も経った。
それでも、雪を見るとあのくしゃくしゃの紙切れと、そしてあの柔らかい笑顔が蘇る。
ああ、本当に願いがひとつだけ叶うならば。
もう一度、君と雪が見たかった。
*the end*
*Note*
こっちの世界()で言うところの昭和18~19年ごろの話でしょうか。実は太平洋戦争あたりの物語は好きなんですが、実際赤紙が来てから入営までどういう流れなのかとか戦死した場合に遺品が届くとしたらどんな感じで届くのかとか詳しいことは知らずに(調べずに)書いてしまいました。
本編はすぐ押し倒したりちゅーしたり手でなんかしたりしがちですが、プラトニックは良いものです…(遠い目)。
あと、例の飾り銃が七哉の手に渡ったエピソードでもあります。
椎多3歳はちょいちょい出てくるけど幼児七哉はここだけです。レア。
ここに出てくる宇佐さんと千代さんはこの章の紫関係の話にもちらちら出てきます。なんとなく宇佐さんはわりととっとと亡くなるイメージなんだけど、千代さんはもしかしたら2021年もご存命かもしれませんね。存命なら100歳近いと思うけど。千代さんは腐女子マインドを持った人だったかもしれん。孝治×一朗推しやろ。
宇佐さんは七哉にこの話、出来たのかなぁ。