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シルシ

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 あたりが薄暗くなり街のライトが猥雑に輝き始めた頃、英二はいつもの店へ足を向けていた。
 昨夜久し振りに帰った家でまた兄とひと悶着起こしてしまった。出来れば会いたくなかったのに、まるで行動を見張られていたかのように玄関先で待ち伏せされて一通りの説教を聞かされたのだ。
 何代も続いた老舗の、政財界御用達である高級料亭の跡取。それが兄の肩書きだ。同時に一流の料理人でもある。


 昔から英二はこの兄が嫌いだった。嫌いというより苦手で仕方なかった。
 どこからどう見ても非のうちどころがない正しさが息苦しい。そしてその正しさを自分にまで押し付けようとするから始末が悪いのだ。正しいだけに英二に反論する余地を与えない。結局いつも英二はろくに議論をすることもなく兄から逃げてしまう。


 昨夜もそうだった。だから───
 むしゃくしゃしていた。

 薄暗く狭い路地の奥の方で数人の男達が何か罵声を上げているのが目に入った。
 それはこの街ではよく見かける光景だったのだが、たまたま目についたというだけのことだ。少し目をこらして見ると、地面に蹲っている1人を3人の男が蹴飛ばしたり殴ったりしながら何かわめいている。更によく見ると、攻撃されているのは女だった。
 いつもなら特に気にせず通り過ぎたかもしれない。ただ、その時英二はむしゃくしゃしていて無性に暴れたかったのだ。
 割って入り、攻撃を加えている男3人を一人ずつ片付けた。
「何だ、3人もいたのに案外手ごたえなかったな」
 何事か捨て台詞を吐きながら逃げて行く男達を見送りながら英二は呟いた。かすり傷一つ追っていない。それどころか汗をかく間もなかった。
 舌打ちして、攻撃されていた女に手を貸すと、怯えた女は血だらけで腫れ上がった顔を少し歪めて小さくありがとう、と言った。そして、服の下に手をやってごそごそしていたかと思うと小さな包みを取り出した。


「……これ、あげる」
 

 掌に収まる程度の大きさの、薄い紙袋だった。体温が移って妙に暖かい。
 何だこれ、と紙袋に目をやっている間に女はなかば這うようにしてその場を去って行った。首を傾げて見送ると、英二は紙袋をポケットに押し込んで表通りに戻った。

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 いつもの店に顔を出すと、カウンターには椎多が座っていた。煙で霞んでいる。


「……なんかまた怪しいハッパでもやってんじゃないのか」
 濃密な煙に少し頭をぐらつかせながら隣に腰掛けると、椎多とマスターが顔を見合わせて悪戯っぽく笑った。
「新種新種。まだあんま出回ってないから安いってよ」

「あんまり店でそういうの吸うなって説教してたとこだ。サツにでも目つけられたら困るのは俺だぞ」
「……おまえってどこでそんなの手に入れてくるんだ、いつもいつも」
 企業秘密だよ、と椎多は無邪気に笑っている。どういうルートを持っているのか、椎多はそういう軽めのドラッグをよく持っていた。マスターの抗議などどこ吹く風で勧められて火を点け深く吸い込むと視界がぐるりと回転する。
 目を閉じてその酔いに暫く身を任せていると、首に手の感触がして薄く目を開ける。途端に、じゃれつく犬のように椎多が英二の唇をぺろりと舐めた。堪えきれないようにくすくすと笑っている。


「これでやったらすげえイイと思わない?」


 笑いながらじっと英二の目をみつめている。が、焦点が合っているかどうかは怪しい。
 カウンターの向こうからマスターの呆れたような笑い声が聞こえた。
「おい英二、こいつ何とかしろ。おまえが来なかったら俺が襲われそうだったぞ」
 そういう間にも椎多は英二の口元や目元や耳元に小さくキスを繰り返していた。笑いが止まらないようでずっと肩が小刻みに震えている。
 しょうがないな、と呟き英二は立ち上がった。まだ1杯目の酒も干していない。

 店の外に出るとその正面にエレベーター。この上はもう営業していない古いホテルで、このビルに入居している店子の何人かが月極で借りているかつての客室がある。椎多はそのうちの一室を店子でもないのにオーナーから鍵をせしめて、帰るのが面倒な日はそこで寝泊まりなどしていた。英二はこの店のマスターが借りている部屋か、そうでなければ椎多の持つ鍵の部屋でそのまま寝泊まりしていることが多い。

 

「──おまえ、誰でもいいのか?」
「待っててやったんだから文句言うなよ」
 笑いながら先刻のドラッグをふかし、抱き合う。いつものアソビのバリエーション。
 英二は、ポケットにねじ込んだあの紙袋のことをすっかり忘れていた。

「おい、何だこれ」
 椎多の声に、睡みを破られた。椎多の手にはあの女がくれた紙袋が乗っている。
「──?ああ、さっき助けた女にもらったんだ……。中身はまだ見てなかった」
「女?助けたあ?!これ、ヤバいから今のうちに捨ててこいよ」
 椎多はすっかりトリップから目が覚めているようだった。いつになく真剣な表情をしている。
「何だよ、人のもの勝手に開けたのか」
「落ちてたんだ。そんなの知るかよ。とにかくこれは捨てろ」

 もう一度、何だよ……と呟くとぐいっと顎をひっぱられた。

「マジモンのシャブだぞ」


 誰が聞いているわけでもあるまい。しかし椎多は殊更声を顰めた。
「その女、これを持ってたから狙われたんじゃないのか。だったら尚更持ってたらヤバいって」
「……シャブだったら売ったらすげえ金になるだろ」
 普段の英二ならそんなことを考えなかったのかもしれない。しかし、まだむしゃくしゃが晴れていなかったのか少し発想が乱暴になっていた。それを見ていて椎多は、ひどく眉を寄せ首を横に振った。
「こいつのルートにだけはおまえみたいなのが手を出すもんじゃない。あっという間に消されるぞ」
 英二はへえ、と皮肉に笑った。
「おまえにしちゃあえらく訳知り顔じゃないか。これっぽっちの量でなにびくついてるんだ」
「量の問題じゃない。こいつだけは駄目だ」
 英二はうんざりしたように椎多の手から紙袋ごとそれを奪い返し、手早く服を着ると再びポケットにねじ込む。
「わかったわかった。おまえには迷惑かけない代わりに儲かっても分け前はやらないからな」
「英二!」
 怒鳴る椎多の鼻先に人差し指を突きつけ、言葉をはねつける。
「俺に説教するな。今日は特に気が立ってるんだからな」
 そう言い残して英二は部屋を出た。それを見送って椎多はいまいましげにドアを蹴飛ばすと小さく吐き捨てる。


「こんなとこで親父や紫の手を借りたくねえんだよ……」

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 何度目かの舌打ちをして英二は地面を蹴りつけた。


──なんだあいつ。大麻だマリファナだカクテルドラッグなら平気で売り買いする癖に。

 何もかも気に入らない。

 とっとと売りさばいてその金もパッと使ってしまおう、などと考えを巡らせる。


──この量だともっと小分けにして売った方が儲かるか。
 

 ポケットから件の紙袋を取り出しふと考え込む。そのせいか。背後の気配に気付くのが一瞬遅れた。
 首の付け根を激しく打ち付けられ、英二はその場で意識を失った。

 水をかけられた冷たさで目が覚めた。状況がのみこめない。
 薄暗く、ごみごみとした──倉庫のような場所。自分はどうやら椅子か何かに縛り付けられているらしい。髪から冷たい水滴が落ちている。おそらく頭から水を浴びせられたのだろう。それから首の付け根が鈍く痛む。
 目の前には、そこそこいい服を着てどこか偉そうな中年の男、それからまわりに何人かの若い男。


──早いな。
 

 意外と冷静だったようだ。英二は、大体の自分の状況がつかめてきた。おそらく、このあたりの覚醒剤のルートを仕切っているヤクザに捕まってしまったのだろう。それにしても早すぎる。まだ売るアクションすら起こしていないというのに。


──追けられてたのか。
 

 あの女から紙袋を受け取ったのを誰かに見られていて、追けられたのかもしれない。
「おにいちゃん、他の袋はどこへやったのかなあ?」
 幹部と見られる中年男がにこにこと笑いながら上等そうな煙草を吸っている。
「あの女なあ、あれと同じのを全部で10個も盗んで逃げたんだよ。どんだけの金になると思う?」
「──知らねえよ。俺はたまたまあの女を助けて、お礼にってひとつもらっただけだ」
「とぼけんな!」
 英二の横に立っていた若い男が鋭く英二の頬を張り飛ばす。


「あの女は全部おまえに渡したって言ってたよ?あの女に盗ませたのもおにいちゃんかい?」
「デタラメだ、第一俺はあんな女知らない!」

 

 どうやらあの後女は再び捕らえられたようだ。逃れる口実に英二に盗んだクスリを全部渡したことにしたらしい。助けてやったのにとんでもない礼をされたものだ。
「まあ、知ってようが知らなかろうがおれはあのブツが戻ればなんだっていいんだけどねえ。おとなしく吐いてくれないといろんな目に遭うよ」
 吐けと言われたところでもとから知らないのだから吐きようがない。
 そう答えると、口をこじ開けられた。
「おにいちゃん、虫歯の治療してやろうか?」
 中年男はずっとにやにやと笑っている。次の瞬間鈍い音と同時に鋭い痛みが英二を襲った。口の中を血の錆臭い味が広がる。
 からんと音を立てて英二の奥歯が1本床に転がった。


「あのなあ、おにいちゃん。素人の男の子が手を出していいとこと悪いとこがあるんだよ。あのブツが消えちまったらその分の売上、どうしてくれるんだ?おじさんも上の人に申し訳がたたねえんだよ」
「……」
 痛みで言葉が出ない。
「さっさと吐いて楽になんな」
「……知らねえもんは知らねえ」
 ふうん、と中年男は少し感心したように言って顎を動かし部下に何事かを指示した。
「そんなにあのブツが欲しいか。じゃあちょっと試してみるかね。上もんだ、気持ちいいぞ」

 俺はやったことねえけどなぁ、などと馬鹿笑いをしている。


──やばいな。
 脇の若い男の手に注射器が見える。
──このままじゃ消される。

 

 椎多の、あっというまに消されるぞ、という声が頭に蘇る。
 しかしその場でいくら暴れてみても抵抗にもなりはしなかった。

 

──なんとかして逃げなければ。
 

 視界がぐにゃりと歪む。普段遊びで吸っているドラッグなど比べ物にならない。
 気持ちいい、どころか吐きそうだ。

 

──逃げなければ。
──逃げなければ。
──逃げ

 

 ぐらつく頭に、自分を縛っている筈の縄が緩んだ感覚がした。

 

──逃げろ!

 

 倒れそうになりながら腕を振り上げ立ち上がる。縄が緩んだのは錯覚ではなかったらしい。側の男が慌てて英二をとりおさえようと向かってくる。手にナイフを持っているのに気づき、それを奪いとった。

 

──逃げろ!

 

 ふらふらしながら奪い取ったナイフを闇雲に振り回す。何事かわめいていたような気もするが自分ではあまり自覚がない。
 ふいに、振り下ろしたナイフに手ごたえがあった。


「──英二!」
 

 声と同時に殴り飛ばされる。床に転がって一瞬英二は我に帰った。

 目の前で胸から血を流して立っていたのは──椎多だった。


「──坊!」
「……たいしたことない。それより、さっきも言ったがこいつはほんとに何にも知らないんだ。無くしたブツの金は俺が払ってやる。おまえらが潰された面子はこれで勘弁してくれ」
 椎多はそう言って胸の傷を指す。右胸がシャツごと切り裂かれ、どくどくと血を流している。
「いや、坊にそんな怪我をさせた方が自分らは──」
「心配しなくても親父や紫には黙っておいてやるよ。だけど今後こいつに何か手出ししてみろ。ブツを盗まれたことも全部ぶちまけてやるからな」
「わかってます。わかってますから手当てさせて下さいよ坊。血が──」


 椎多は少し笑った。
「……たいしたことはないけど、痛いのは痛いなあ」

 

 そう言うと、椎多はその場に膝をついた。シャツは既に血を含んでじっとりと重くなっている。
 幹部の中年男は部下に椎多を介抱するように指示すると溜息をひとつついた。

 

「──坊、あんたオヤジに似てきたなあ」
 

 椎多は痛みに顔をしかめて、嬉しくねえ、と呟く。

 英二は、既に気を失わされていたためにこんなやりとりを耳にすることはなかった。

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 目を覚ますと、そこは見慣れた部屋だった。あの、いつも寝泊まりしている元ホテルの客室だ。頭が割れるように痛い。
 最後に、椎多の姿を見た気がしたのは幻覚だったのだろうか。
 しかし、手にあのナイフの手ごたえだけが妙にリアルに残っている。

──椎多。

 

 ふらつく足でエレベーターに乗り、1階に下りてみると店はすでに灯りを落としてはいたが扉は開いていた。マスターがあまり見ない慌てた顔でカウンターから出てくる。
 椎多から連絡を受けてあの倉庫へ英二を迎えに行ったのだという。
「椎多は?」
「いや、行ってみたらおまえが縛られたまま転がされてただけだった。誰もいなかったよ」

 転がされていた英二のポケットに、あの元ホテルの鍵が入れてあったのだとマスターは付け足した。


 やはり、あれは椎多だったのだろうか。だとしたら、俺は椎多を斬りつけたことになる。

​ 無事であってくれ、と願うしか英二にできることは無かった。

 しかし、それから椎多は店に顔を出さなかった。連絡をとろうにも、椎多の連絡先を知っているものなどこの街にはいない。
 そうして、日々がただ過ぎていった。

「久し振り」
 何事もなかったような顔をして椎多が現れたのは、あれから半月以上たった日のことだ。
「──椎多?!」
 椎多は笑ってカウンターに腰を下ろし、酒を注文した。
「まいったよ。監禁されちまってさ」
「監禁っておまえ──」


「ほら、見て見てこれ」
 

 そう言いながらシャツのボタンを2つ外し、胸元を開いてマスターに見せる。右胸に大きな傷跡がなまなましく残っていた。
「医者のやろう、麻酔もしないでちくちく縫いやがって。ちょっとくらい痛いほうが懲りるだろうだとか言うんだぜ?しかも凧糸みたいなぶっとい糸で縫ってくれるもんだからこんな派手なのになっちまったよ」
 こともなげに笑い話にしている。
 英二は何も言えずそれを見ていた。椎多はまだ英二の方を見もしない。


「椎多、俺……」
 

 漸く、小さく声を掛けると、椎多は初めてこちらに視線をよこした。と思うとすぐに視線を外し、再び立ち上がって今入ってきたばかりの扉を出た。扉が閉まるまでに、エレベーターのボタンを殴るように連打している椎多の姿が見えている。

 マスターは上階の元ホテルの部屋の鍵──自分が借りているものではなく、椎多が持っていた鍵をカウンターに置くと一つ息をついて笑った。
「……2、3発殴られてこいや」
 英二は小さく頷くと店を出た。

 エレベーター前にはもう椎多の姿は無い。追うように英二もまたエレベーターに乗り込んだ。

 椎多の持つ鍵の部屋の前で、椎多は煙草を苛々と吸っていた。廊下のカーペットには焦げ跡が点々とついているが誰もそんなものに文句を言う者はいない。 

 無言でドアをあけると椎多は先にずかずかと部屋の中に進み、英二に背中を向けたまま振り返らずに大きく声を張った。
 

「だから言っただろ、あれには手を出すなって」
「椎多──その傷──」
「こんなの怪我のうちにはいんねえよ。気にすんな」
 声は笑っていた。短い沈黙が流れる。
 と、椎多が突然振り返った。

「──んな訳ねえだろ!」

 叫ぶと英二の頬を2往復平手打ちし、更に拳で殴った。英二の足がよろめく。
 椎多は苛々とシャツのボタンを外して先刻マスターに見せていた胸の傷を英二の目の前に出して見せた。

「────痛かった!」

 英二の目を睨みつけながら叫ぶ。
「めちゃくちゃ痛かったんだからな!もうあんなこと二度とごめんだ!」
「椎多……」


 たまらなくなった。
 英二は手を伸ばし、椎多を抱きしめる。力のセーブがきかない。
「………ごめん、椎多」
 抱きしめた腕を緩めることもできず繰り返し呟いた。そして、そのまま顔をずらして接吻ける。


 二度と、こんな思いはしたくない。させたくない。
 長い間そうしてなんどもキスを繰り返すとようやく手を緩め、そして椎多の胸の傷をそっと指でなぞってみた。椎多は小さく肩をすくめてようやく笑った。
「……この間のハッパならまだあるけど?」
「悪かったって。もう当分勘弁してくれ」


 椎多が悪戯っぽく笑う。やっといつも通りの顔になった。安心したように微笑んで、英二はもう一度椎多を抱きしめた。

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 へえ、と妙に感心した風に英二がこぼす。
「何?」
「いや、あんなでかい傷がけっこう目立たなくなるもんだなあと思って」


 呆れたように椎多は胸の上の英二の顔をおしのけた。
「何年経ってると思ってるんだよ。そんないつまでも自己主張させてたまるか」
「……消えなきゃいいな」
「は?何いってんだ」


 英二はくすくすと笑っている。つられて椎多も笑う。
「おまえが俺を命がけで助けてくれたって印だからさ」
「うるせぇ。おまえがどんなにバカヤロウだったかっていう印だろ」

 椎多の掌が英二の頭をボールのように掴むと枕に顔ごとぎゅうぎゅうと押し付ける。

 それを跳ね除けながら身を起こすと英二は声を立てて笑った。
「ほんと悪かったって。何度謝ったら許してくれる?」

「一生許さねえから死ぬまで謝り続けろ」

 こいつ、死ぬまでつき合わせる気だ……と笑いながら再びごろりと仰向けになる。

「なんならハッパでも吸いながらやりますか」

「持ってんのかよ」

 持ってねえわ、と笑うと英二の身体にのしかかる。からかうような笑い含みの声。

「そんなの無くたって悦くしてくれんだろ?」

 

 見上げると目の前に自分が刻んだ、薄くなり始めた椎多の胸の傷。

 舌を出してそれをゆっくりなぞる。

 頭の上から湿度の高い吐息が聴こえた。

 

                                           *the end*


 

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*Note*

本格的に英二メインの話はこれが最初になりますかね。「失楽園」ではメインというのも微妙だし。

英二にまつわる話は、自分で読み返しても軸がブレまくってるのがわかる。 結局、私自身が英二を掴みきれていないのかなと。いや、このブレっぷりはむしろこのシリーズの登場人物の中ではもしかしてもっとも人間らしいのではないだろうか…。

書いててあまりの優柔不断・流れ任せっぷりに作者がムカついたりしている始末でねえ 。正直、書きにくすぎて愛着もあんまりわかない(酷)。 とにかく、書きにくいキャラナンバーワンの英二なのだが、 なぜかいまだに英二を掘り下げて書こうとしている自分が一番不思議だったりする…。

​ふとこの修正できるタイミングで英二のセリフ回しをちょっとずつ変えただけで若干ましになったので言葉遣いとかものの言い方をちょっと変えるだけでも印象変わってくるかも。

​ちなみにこれ書いてた時には全くそういう要素を考えていなかったんだけど、こんな英二にもまあまあヘビーな過去とかあるんだけどこの話でそのエピソードに触れると収拾つかなくなりそうだったのでやめときました。この人ナイフに対しては一般の感覚みたいです(謎)。

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